Koko's New House Project

2020年、住友林業で38坪、総2階の家を建てることになった30代ワーママ、Kokoの家づくりの記録

『天空率』が関係して、外構工事が外注できない!?

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Photo AC

こんにちは、Kokoです。

今日は外構工事についてのお話をしたいと思います。

 

我が家は、土地がそんなに大きくない為、外構工事もそこまで費用はかからないと思っていました。

現に、契約時の見積もりには外構工事は130万円で見積もられていたので、高くなっても数十万円かなぁという悠長ぶり。

 

我が家が外構に希望していたことは基本的に3つ。

  1. リビングからフラットに繋がるテラス(アウトドアリビング)を作りたい
  2. シンボルツリーを置きたい
  3. ウッドフェンスをつけたい

 

これが、住友林業緑化さん(住友林業の外構を請け負う会社)にお願いすると、1と3で思いのほか高い見積もりが出てきました。

 

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Photo by Patrick Fore on Unsplash

まずは、フラットテラスは床を嵩上げしたり、グレーチングを設けたりするので、+150万円ほど。

ウッドフェンスは+50万円ほどするとのことです。

 

130万円だと思っていた外構がまさかの200万円オーバー。

ウッドフェンスは最悪いいにしても、フラットテラスは前からやりたいと思っていたのに、こんなに費用がかかるとは知らず、ちゃんと営業さんに見積もりに入れて下さい、と明確に依頼しなかったのも一因です。

 

私たちのように、『その仕様、そんなに高いの!?』と後から諦めなくてもいいように、やりたいと思っていることは、きっとそんなに金額がかかるはずがないと思っても、契約前に金額感を確認されることを強くお勧めします。

そして、忘れないようにリスト化して、契約前の見積もりに入れて頂くのです!絶対です!(え?みんなしてるって?)

 

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Photo by Glenn Carstens-Peters on Unsplash

 

そんなわけで、

  1. 当初からやりたいと思っていたフラットテラスを諦めるか(その場合は、テラスも住友林業の本体工事に入れてもらえる)
  2. もっとリーズナブルに請け負って頂ける外構業者さんを外注で探してフラットテラスを実現するか

2つに1つでした。

 

 

しかし、ここで大きな問題が。

 

私たちの土地は広くない&(比較的)住宅密集地の為、今回の建物には、設計士さんの提案で『天空率』を使用しています。

『天空率』とはなんぞやということですが、斜線規制に引っかかる場合でも、これを使えばOKな場合があるらしい、、、というレベルでしか理解できていません(笑)。なにそれ!知らない!という方は調べてみてください!)

 

その天空率を使用している場合、建物の完了検査の際に、天空率に関わる建物に面した外構が出来上がっていないと、検査に通らないみたいなんです。

検査に通らないということは、引渡しができない、ということですよね。となると、建物の引渡し後に、外注した業者さんに外構工事をやってもらおう、という通常の流れはそもそも不可能でした。

 

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こちらが我が家の初期の外観イメージ図です。(実際は天空率を使用し、外観がここから変わっています)

 

ということで、外構工事を全て外注することは難しいと理解した私たち。

建物前面以外(建物の裏手、フラットテラス、ウッドフェンス)をお願いできる外構業者さんを探し始めました。

 

 

そこでもう一つ問題が。(問題が次から次へと出てきます)

私たちの土地は高低差がある土地の為、エントランス部分とテラス部分では1mほど高低差があり、しかも道路から入り込んだ位置にあるテラスに到達するのに、とても狭い通路を通らねばなりませんでした。

これが、家を建てるのと同時にテラスを作っていくには何の問題もなかったのですが、家が建ってから、その狭い通路を通って、テラスにコンクリートを流し込む作業等をやってくれる業者さんは果たしてあるのか、という問題が出てきました。

そして、見つかったとしても、人件費がかなり上がるのでは、というのも不安でした。

 

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こちらが初回の外構の打ち合わせでもらった図面です。(間取りはその後いくつか変更になっています)テラスがかなり奥まった場所にあって通路も狭いことが分かります。(しかも段差あり)

 

が、とりあえず、新居の近くで営業していそうな外構業者さんに片っ端から連絡していきます。

しかし、不安は的中で、施工が難しいと判断されたのか、半年以上先の案件で後回しにされたのか、もしくは住友林業が一部外構工事をするのが、なにやら面倒くさそうな案件と思われたのか、

何社か見積もり依頼をしても、ほとんど話を聞かずにお断りされるケースや、そもそも返事すらくれない業者さんもいました。

え~、みなさんこんなにテキトーなの、と正直びっくりしてしまったのを覚えています。(今思えば、コロナ禍の影響もあったのかもしれません)

 

そんな中、1社だけ、親身に相談に乗ってくれて、レスも素晴らしく早い会社がありました。こんな面倒くさそうな案件を真剣に検討して頂いて、今まで全く相手にされなかった身からすると、本当にありがたい対応でした。

 

そして、出てきた見積もり・・・。

 

建物裏手の砂利敷、フラットテラス、ウッドフェンスで170万円。

(これに住友林業緑化さんが対応する建物前面の外構が100万円ほど。合計で我が家にかかる費用は270万円)

 

住友林業緑化さんに全部やってもらった場合は、総額350万円くらいだったので、正直安くなってます。普通ならこちらでやってもらった方がいいでしょう。

 

ただ、もっと安くなるという話を聞いていたので、HM以外の業者さんと同時進行で打ち合わせする手間や、費用がローンに組み込めないこと等を考慮すると、劇的には安くなっていないかなーという印象でした。(いや、かなり安くなってるんですよ。あくまでその時に感じました)

実際、その業者さんからは、本当はもっと安くできるんだけど、狭い通路を通ってコンクリートを流し込む作業にかかる人件費や、工事で一律にかかる仮設費用等で割高になっていると説明を受けました。

 

このお見積りによって、良くも悪くも完全に諦めがつき、結局、テラスはフラットテラスにせず、住友林業の本体工事に組み込んでもらい、外構は手間も考えて、住友林業緑化さんにお願いすることにしました。

(ちなみに、仮設費用などの工事毎に一律でかかる費用が効いて、フラットテラスを諦めた場合は、外注業者さんと緑化さんの費用は変わりませんでした)

 

天空率を使用すると、外構を外注したい場合に影響が出る場合があるというのが、今回とても勉強になりました。土地が広ければ何の問題もないんですけどね~。(ちなみに天空率を使ったこと自体は何も後悔してませんので、念のため。)


ただ、住友林業緑化さんだと打ち合わせもワンストップで楽だし、勝手に住友林業と連携を取ってくれるし、何か破損などあった時に責任問題にもなりにくいし、共働きで正直あまり時間もないので、我々には合っていたと思います。

 

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結局諦めることになったフラットテラス。

 

ずっとやりたかったフラットテラスを諦めることになったのは、今でも少し寂しいです。でも、家づくりは常に取捨選択の連続ですから!潔く諦めます!

 

市街地に建てられるみなさん。天空率を使用される場合で、外構を外注しようかと検討されている場合は少し注意です!
あと、そもそも絶対やりたいことは、契約前の見積もりに入れてもらって下さい~!(←これが一番重要)