こんにちは、Kokoです!
突然ですが、私、元々ウエディングの営業をしていました。
ウエディングプランナーだけど、プランニングはしない、新規の契約を取る方です。
今回、ハウスメーカーで契約をする時に、全然畑は違うけど、なんだかこの雰囲気懐かしいなぁと感じることが多々ありました。
職業柄、多くの知り合いから、『この披露宴の見積もりチェックして』と頼まれることが多かった私。
ウエディングの見積もりなら、『これ料理、一番安いコースで見積もられてるから絶対金額上がるよ』とか『装花のグレードはこのグレードだと足りないと思う』などと、良し悪しの判断がすぐ出来たのですが、ハウスメーカーの見積もりは、ちんぷんかんぷん(まぁ金額の規模も業界も全然違うし当たり前ですよね)。
そのおかげ?で、相当お値引き頂いたはずの契約時見積もりも、最終的にはその値引きが帳消し(いやそれ以上)になるほど、金額がアップしていました(汗)。まぁ、LDKにタイル床とか採用してしまったので自業自得なんですが(笑)。
今日は、私の今回の経験から、ここ見積もり上がるかもーとか、ここ注意!というポイントを少しでもお伝えできたらな、と思って、契約前の見積もりのチェックポイントをまとめてみました。
私個人の経験上のチェックポイントでしかない為、これに全てが網羅されているわけではないですが、今から住友林業で契約される方や、他のハウスメーカーで検討されている方に少しでも参考になれば嬉しいです。(例は住友林業になりますが、他のハウスメーカーにも当てはまる部分がたくさんあると思います)
ちなみになぜ『絶対、契約前の見積もりに検討してるもの全て入れてもらって下さいねー』と度々言っているかというと、当たり前の話ですが、最終支払い金額のターゲットを決めて価格交渉する為ですよね。また、後で追加するのは、(パートナーがいらっしゃる場合は)夫婦喧嘩の火だねになりやすいので、先に追加しておくと精神的にも楽になります(笑)。
ちなみに、注文住宅の値引きについて気になる方はこちらの記事で書いています。
- 見積りチェックポイント
- 建築面積、本当にその広さでいい?
- 洗面台の仕様、確認しましたか?
- サブ洗面台は検討しましたか?
- お風呂はどう?
- 地盤改良、想定してる?
- フラットテラスにすることはない?
- 窓に希望はないですか?
- リビングドアは標準でいいですか?
- サービスしてもらったオプション、絶対採用間違いなし?
- トイレ、タンクレスじゃなくていい?
- 階段の希望、伝わってますか?
- スイッチ、コンセント希望ありますか?
- キッチン、イメージできてますか?
- 天井材は?
- 床材は?
- 玄関ドアは意外と見落としがち
- 電動シャッター、必要ない?
- 照明はこだわりがある方ですか?
- カーテンは?
- 造作家具やチェスターフィット、ちゃんと見積もり入ってる?
- 乾太くん、つけますか?
- セコムやアルソックの予定はない?
- 火災保険料は見積もりに入ってない!
- 正直契約前からあまり気にしてもしょうがないけど、地味に金額アップにつながるもの
※項目の順番は、私がこれ意外だったなーとか、早く知りたかったなーという施主のリアルな気持ちを込めて、あえて思いついた順で書いています。
見積りチェックポイント
建築面積、本当にその広さでいい?
え?そこから?って感じですが、意外と契約後、建築面積を増やす人が一定数いるようです。かく言う我が家も、契約時は少しでも安くしたい一心で少なめの建坪で契約しましたが、いざ現実的になってみると、やっぱり狭くない?と思い出し、契約後に3坪増やすことになりました。この増加で確か200万円くらい追加費用がかかったと思います。出来るだけ見積もりは抑えて契約したいところですが、実際住むことをしっかりシミュレーションしてから広さは確定したいですね!
洗面台の仕様、確認しましたか?
我が家は洗面所の幅が160cmくらいあったので、勝手に自分の家に合わせた幅の洗面台を見積もりに入れてもらえていると勘違いしていました(契約前、色々考えることがありすぎて都合のよいように捉えてました…)。結局、見積もりには90cmの標準洗面台しか入っていませんでした。契約後、LIXILの洗面台(ルミシスの住友林業仕様、幅約160cm)に変更したので、差額が20万円ほど発生。洗面台は現実的なサイズのものを見積もりに含めてもらえたらベストだと思います。
また、契約時パースはあくまでイメージ。必ずしも見積もりに入っているものがパースに反映されているわけではありませんので、注意しましょう!(我が家もパースに入っているから、本体工事などの見積もりに入ってるかな?と軽い気持ちでいたら、入っていなかったものがいくつかありました)
あと、造作洗面台や、クチーナやキッチンハウスのブランドの洗面台の希望がある場合は、差額が30~60万円程(それ以上の場合も)はかかると思いますので、特別な希望がある場合は、必ず予算をとっておきたいところです。
サブ洗面台は検討しましたか?
『サブ洗面台の予定は全くなかったけど、このご時世やっぱり付けておいた方がいいかな』ということで、最近、玄関付近の手洗い(住友林業では『ただいま手洗い』)を付ける方が急増しているようです。全く考えていなかった!という方も、間取りにも関係するので、付けるかどうか契約前に考えたいですね。
通常の場合は住友林業クレストの『ただいま手洗い』という商品(写真左)をひとまず入れられると思います。価格が15万円くらいの提案工事ですが、メインの洗面台同様、もしサブ洗面台を造作される場合は40~50万円程見積っておいたほうがよいと思います。(メインの洗面台と金額があまり変わらない印象なのは、サブ洗面台は標準仕様からの『差額』ではなく、丸々提案工事になるからですね)
但し、サンワカンパニー等のお財布に優しい建材メーカーのものを施主支給する場合は比較的リーズナブルです。(我が家は結局、別の会社にオーダーして施主支給することにしましたが、サンワカンパニーの洗面台は、一式約10~15万円+住友林業の工賃約5万くらいで可能でした。)
お風呂はどう?
ずばり、住友林業の場合、TOTOは標準ではありません(2020年11月現在。ただ2021年春以降に標準仕様になるらしいという話があるらしいです)。標準仕様はリクシル、積水ホームテクノ、トクラスになります。TOTOが希望の場合は+10万はみておく必要があります。浴室乾燥機を希望する場合はさらに5万円。(ただ、開き戸やダウンライトが標準だったりするので、他のメーカーでオプションを色々付けていくことを考えるとTOTOはかなりお得に感じます)
また、スピーカーやジェットバス、檜風呂など、お風呂にこだわる方はお風呂のオプションだけで何十万もアップすることが考えられるので、契約時にお風呂まで頭が回らないことが多いですが、先に家族で話し合って見積もりに入れてもらうと安心ですね!
地盤改良、想定してる?
これは、想定しておくに越したことはありません。150万くらい上がることを覚悟して、(心の中で)見積もっておいた方がいいと思います。しかも、これによって、深基礎もつられて増額したりします。我が家はちゃっかり地盤改良費と深基礎増加分が200万円くらい乗り、その後の打合せを非常に圧迫しました(泣)。これのせいで諦めた仕様、多数。。
フラットテラスにすることはない?
別の記事でも書いてますが、我が家は最初から希望していたのに、フラットテラスを契約時に見積もりに入れてもらい忘れ、調印直後に+150万円くらいかかることが判明!最終的に泣く泣く諦めた経緯があります。2階リビングのフラットテラスは簡単だと聞いた覚えがありますが、1階リビングのフラットテラスは、コンクリートで嵩上げしてグレーチング工事をしないといけないので高くなるんだそうです。
窓に希望はないですか?
防犯ガラスにしたい!フラットレールにしたい!など希望はないですか?
窓を特殊な窓にする場合は一気に金額アップします。我が家はできればフラットレールにしてサッシをすっきりさせたかったですが、何十万単位のアップになると聞き諦めました。
後で気付くと、仕分け対象になりがちなので、先にリサーチしておくといいかもしれません。
リビングドアは標準でいいですか?
我が家のように、ガラス扉にする場合は20~100万円くらい増額する可能性があります。その希望があるのであれば、先に見積ってもらった方が確実です。
ちなみに、住友林業の標準だと、こんな感じですね。これはこれで木の味わいがあって住友林業らしくてとても好きです。
ちなみに我が家がリビングドアを決めた時の記事はこちら
サービスしてもらったオプション、絶対採用間違いなし?
例えば、ナラの無垢床サービスしてもらった、とか、床暖房サービスしてもらったという話はけっこう聞きます。ほぼ値引きと一緒なので、とても魅力的なんですが、サービスしてもらったオプションを契約後に変えてしまうと割引がゼロになる可能性が高いです。実際に、無垢床60万円分をサービスしてもらった方が、床暖房をいれたくて床を挽板にしようとしたところ、その60万円は無しになってしまうらしいという話も聞きました。なので、サービスしてもらったオプションは絶対採用すると決めているもので契約して下さいね!
トイレ、タンクレスじゃなくていい?
(住友林業の場合)タンクレストイレは標準仕様ではありません。メイントイレはタンクレスのようにも見えるタンク式、サブトイレは昔ながら?のタンク式トイレが見積もりに入っています。TOTOの住宅会社用のモデル『NJシリーズ』(左から3番目)に変更するのに、差額が8万円くらいかかった(オートオープン機能とスタイリッシュなスティックリモコンを付けたのもありますが)ので、もっと高いネオレストを希望されている場合は、ちゃんと見積もりに入れてもらった方がいいと思います。2カ所に設置する方は、けっこうなアップになります。
ちなみにアラウーノはNJシリーズより少しだけ安かったイメージですが、ここはうろ覚えです。トイレは、よほど慣れた方でない限り、契約時にちゃんと確認する方って少ないのでは?と思うので、地味に増額になるポイントですね。
階段の希望、伝わってますか?
階段は普通の階段ですか?スケルトン階段や一部アイアンを使用した階段にする場合、金額が一気に上がりますので、その場合は最初から予算に組み込んでおいた方がよいと思います!我が家はスケルトン階段にして、100万円くらいアップしていますが、これは契約前に入れていました。
スイッチ、コンセント希望ありますか?
スイッチ、コンセントは標準のPanasonicコスモシリーズ以外にする予定はないですか?我が家は契約後に神保電器のNKシリーズにしたいと話して、20~30万円アップといわれたのですが、支店や担当者によっては、部分的に使用することで少しの金額アップで対応してもらえる場合もあるようです。我が家は結局、パナソニックのアドバンスシリーズにしました(差額5万円くらい)。希望があるのであれば、契約前に確定させておいたら確実だと思います。ありがちな話ですが、金額以外の要望も契約前だと確実に聞いてもらえやすいです。
キッチン、イメージできてますか?
キッチンは女性の多くが一番こだわる場所で、これを完全にフワっとさせたまま契約することはとても考えにくいので書く必要もなさそうですが、キッチンの大まかな方向性は契約前までに是非決めたいですね。50万円相当の標準のキッチンは入っていましたが、パナソニックLクラス、LIXILリシェルSI、クリナップのセントロ、キッチンハウス、クチーナなどなど希望がある場合は恐らく50~150万円(もっと上がる方も)ほど差額が出ます。このキッチンの増額分はできるだけ正確に見積もりに含めたいところです。
天井材は?
天井板張り(住友林業でいうと、ハーモシーリングやナチュラルシーリング)の希望はありませんか?我が家は、準防火地域なので本物の木は張れませんでしたが、不燃ボードを張ることに決定!一時、契約前はコスト削減の為外しましたが、結局やっぱりやりたいと思い直し、LDKの天井で60万円ほどアップになりました。
床材は?
天井材と同様、床材も金額の大幅アップに繋がる項目ですよね。施工面積にもよりますが、無垢材に変更したり、写真のようにヘリンボーン張りにしたりするのに数十万単位のアップになります。そして、我が家のようにタイルに変更したら、100万円単位の差額アップになることも。。
玄関ドアは意外と見落としがち
玄関ドアも『両袖にガラスをつけたい~』なんて希望がある場合は、これまた数十万単位で金額が上がりますので要チェックですね!両袖ガラスの玄関、夫がずっと切望していましたが、我が家は玄関にその余分な広さも、資金の余裕もなかったので却下になりました。
ちなみに、『付けて良かった仕様』上位にいつも入っている電子錠!標準から差額8万円くらいで付けられるので、最初からいれておいてもいいかも。
電動シャッター、必要ない?
電動シャッターを付ける予定はないですか?我が家は準防火地域の為、LDKの窓だけ網入りではなく、透明にしたかったので、シャッターを設置。手動でもいいのでは?という議論はありましたが、毎日閉めることを想定して、電動にしました。LDKの4枚のガラスに設置して、30万円弱かかりました。
照明はこだわりがある方ですか?
ルイスポールセン等のブランド照明を付けたい希望はないですか?初期のインテリアの見積もりには、(特別に依頼しない限り)ブランドものの商品の金額は入っていないので、必ず金額アップすると思います。ただ、打ち合わせが進むにつれ、全然興味なかったのに、ブランドものの照明が気になり出すというパターンもけっこうあるので(それ、私です笑)、契約時に判断するのは難しいかもしれません。
また、間接照明好きな方はいくつも採用すると差額がどんどん増えます。我が家は玄関とLDKの2箇所に採用して+15万くらいでした。
カーテンは?
クリエーションバウマンなどのブランドカーテン・ブラインドの設置予定はありませんか?カーテンって意外と高いので、施主支給する人も多い項目ですよね。
我が家は、一番リーズナブルなロールスクリーンを多用、LDKは住友林業提携のバーチカルブラインド、夫の書斎だけ少し高めのウッドブラインドにして、なんとか当初の予算に収まりましたが、そうでなければ大幅アップだったと思います。
造作家具やチェスターフィット、ちゃんと見積もり入ってる?
我が家はインテリアの打ち合わせが始まったくらいの頃に初めてこのチェスターフィット(住友林業の自由度が高い既製品)という商品を知りました(←遅)。他にこだわりがありすぎて、紹介されていなかったんだと思います。我が家は後で知ったので、この商品を使ってランドリールームの棚を作ったりして少しですが増額になりました。造作家具やチェスターフィットを追加する場合は、契約前にある程度想定しておきたいですね。
乾太くん、つけますか?
私もゆくゆくは乾太くん付けたいな~なんて気楽に考えていましたが、ガス配管等の工事が必要な為、最初から計画しておかないと工事が難しくなり、コストも余分にかかるんだそう。我が家は、打ち合わせ終盤でそのことを知り、夫のGOをもらい、急きょ追加しました。確かリンナイの専用台付きで20万円ほどでした。希望される場合は新築時に計画されるのを強くお勧めします!
セコムやアルソックの予定はない?
ホームセキュリティについては見積もりに全く入っていませんでした。検討はしましたが、確か聞いたところ、買い取りだと、初期費用40万くらい+月々10,000円くらい(もっとだったかも)した記憶があります。ホームセキュリティはインテリアの打合せに入ってから提案がありますが、もうその頃になると余力(資金面的にも精神的にも)が残っていなかったので、希望がある場合は、最初から見積もりに入れてもらった方がいいかもしれません!
火災保険料は見積もりに入ってない!
(住友林業の場合ですが)資金計画表に入っていたので、なんとなくそれも込みなのかと勘違いしていましたが、見積もりに入ってなかったです(よくよく見れば分かることですが、時間がなさすぎてそこまで見れてませんでした)。なので、火災保険費用(我が家の場合は10年で30万くらい)も別で考えておきましょう!
正直契約前からあまり気にしてもしょうがないけど、地味に金額アップにつながるもの
最後に、『詳細が分からなさ過ぎて、契約時にここまでの想定は到底難しかったけど、地味に金額上がるね』と思ったものをピックアップしてみます。
外構
外構は、我が家のサイズでは一般的な費用ということで当初130万円が入っていましたが、これが普通なのかどうか全く分かりませんでした。結局、シンボルツリーやウッドフェンス等現実的なものを最小限追加して、30~40万円アップして着地。ちなみに泣く泣く諦めたフラットテラスを追加すると、一気に150万円アップでした(汗)。外構って最後に仕分けされがちですが、外構にこだわったお家は全体的に満足度が高いお家になります(今、当たり前のこと言いました)。あまり気にしすぎてもしょうがないですが、最後に外構でケチらなくていいように、少し余分にみておいてもいいかも、と思う項目です。
外観
打合せ終盤で疲れ果てていたので、ほとんど記憶にないですが、ここも意外と金額アップの要素がありました。
- 屋根材(詳しくは今だに分かってないですが、設計士さんお薦めの丈夫なのに変更して20万円アップ)
- 外壁のアクセントにタイルを使う(我が家は採用なし)
- シーサンドコートの吹き付け方をラフ仕上げ以外にする(一部、刷毛引き仕上げにして、+8万円弱)
- 破風をシーサンドコートと同じ色にする(20万円くらいかかったので諦め)
- 雨樋を四角から丸型にする(数万アップだったので採用なし)
などなど。
気を抜いていると地味に見積もりアップ。我が家の場合はその頃になると、予算超過で白目状態。『とにかく金額アップしない方向で』と伝えるのが精一杯だったので、外観にちゃんと拘りたい方は、ここは余分に数十万バッファを見ておきたいですね!
クロス
我が家の場合は、終盤は絶賛減額調整キャンペーンだった為、オプションのクロスをほとんど見ないまま決定しましたが、ウィリアムモリスなどの輸入ものの可愛いクロス等を使いたい場合は、クロスだけでけっこう金額が上がったという声を聞きます。我が家は水に強いオプションクロス2種類を、主寝室やトイレ、ランドリールームなどに使って3万円アップくらいで抑えることができました。
なんだかとっても長くなりましたが、以上が見積もりのチェックポイントでした!
気付きとなるポイントはありましたでしょうか?
正直、契約時にここまで全てを網羅することは難しいと思いますが、1つでも『見積もりに入れ忘れてる!』や『これも見積もりに入れておいてもらおう!』という項目が見つかっていれば嬉しいです。
ただ、特にはっきりとした希望がないまま、念の為あれもこれも見積もりに入れてもらうやり方は、金額が膨れ上がり、余計方向性が定まりませんので、厳選して追加して下さいね!
次回は、元ウエディングプランナーシリーズで(どういうシリーズそれ)、今まであまり記事にしてこなかった『ハウスメーカーの値引きの種類や方法』について少し真面目に書いてみようと思います!